子育てがグングン楽しくなる?
子どもの行動には、イライラすることや「???」と思う事がたくさんありますよね。
モンテッソーリ的な子どもの見方から、イライラポイントが下がる、「???」がナルホドになった、という声が多いポイントを少しご紹介します。
子どもには子どもの世界があります。
子どもには子どもの世界があります。それは大人の考え方とは全く違う世界です。
例えば「歩く」という行動について…。
大人は目的地に着くために歩きます。できれば歩きたくありません。
しかし、子どもは歩く事自体が目的です。上手に歩けるようになるために練習しているのです。だから、歩きたくてしょうがありません。大人が「いつまで歩くんだろう…」と思うぐらいずーっと歩いている、走っている、ということは皆さんもご経験があるかと思います。
子どもはいろいろな事が自分でできるようになりたい、と思っています。だから、元気のある限り練習したいと思っています。
モンテッソーリ教育ではこれらの子どもの気持ちを「自己教育力」「敏感期」と言います。
「自己教育力」と「敏感期」を知ることで子どもの不可解な行動が理解でき、少しはママのイライラが「なるほど」になるのでは、と思います。
「自己教育力」「敏感期」について、簡単にご説明いたします。
「自己教育力」って?
「自己教育力」とは自分で自分を教育し、成長していく力をいいます。
子どもの成長はすべて自立の方向へ向かっています。これは誰に教えられたものでもなく、生きていくために必要不可欠な能力です。赤ちゃんが誰からも教えられることなく歩いたり、言葉を話せるようになるのはまさにこの力によるものです。
子どもはもともと持っている「自己教育力」により自然と新しい事に挑戦し、繰り返し練習することでできるようになり、自信をつけていきます。そのやりたい気持ちに答えられるように、身の回りを子どもが使いやすい環境に整え、言葉で説明するのではなく、やり方をゆっくり、ゆっくり何度も見せてあげるとママの真似をして練習するようになります。
幼児期は、ママやパパのマネをしながらいろいろな事を覚えていく時期です。動作をゆっくり見せてあげてみてください。
やりたい、やりたい、と言う時は、「ママ、わたしは自立するためにいろいろ挑戦したいんだよ。」と思っているんですね。
●「敏感期」って?
特定の事柄について特に興味を示す時期のことを「敏感期」といいます。
小さいものをつまんだり、砂や水をずーっと触っていたり、順番はでたらめでも数字を何回も言ったり、など。皆様のお子様にも思い当たる点があるのではないでしょうか。これらの正体が「敏感期」なのです。
「敏感期」には大きく分けて0歳~3歳では4つ、3歳~6歳では5つの種類があります。
0~3歳では、「運動の敏感期」「話しことばの敏感期」「感覚の敏感期」「秩序の敏感期」
3~6歳では、「運動の敏感期」「話しことば(文字)の敏感期」「感覚の敏感期」「数の敏感期」「文化の敏感期」です。
小さいものをつまむのは「運動の敏感期」、砂や水に触りたいのは「感覚の敏感期」の現れです。
水が冷たい、風が気持ちいい、砂はざらざらしているなど、大人は当たり前と感じている事でも子どもにとっては初めての感覚なのです。
子どもにしか現れない大切な時期にいろいろな感覚を楽しんでいるんだね…と思うと少しはイライラが解消するのではないでしょうか。